スイムウエアのお手入れ
より長く水着をお使いいただくために ※水着は劣化します。
水着には伸縮性に優れたポリウレタン糸を使用しているものが多くあります。ポリウレタン糸は大変デリケートでプール内の滅菌用塩素剤により劣化し強度や伸縮性が低下します。また、着用後濡れたまま放置しても劣化が進みます。
水着を着たときは
●化粧品類(とくに日焼けオイル、ヘアカラーなど)が水着に付かないようにして下さい。ゴム部分を傷めたり、生地が変色する場合があります。
●すべり台などの使用は、摩擦熱で生地を傷めることがあるので、注意して下さい。
●サウナ、ジャグジー、温泉などでの着用は、熱で生地の劣化を早めます。
●ざらざらしたプールサイドや砂などに座られる場合は、擦らないようにして下さい。
泳いだあとは
●プールの中の塩素は、生地を傷めたり色落ちの原因になります。脱いだらできるだけ早く水道水ですすいで下さい。型くずれを防ぐため、しぼらずにタオルなどで十分に水気を取って下さい。
●ヘアードライヤーでの乾燥はしないで下さい。
●車のトランクなど高温になるところには絶対に放置しないで下さい。
●濡れたまま長時間放置しないで下さい。
洗濯するときは
●洗濯は中性洗剤で軽く押し洗いしてから十分にすすいで下さい。干すときは形をととのえ、必ず直射日光の当たらないところで陰干しして下さい。
●漂白剤は絶対に使用しないで下さい。
●洗濯機、乾燥機、アイロンの使用はさけて下さい。
収納するときは
●防虫剤などの薬剤と接触しないように収納して下さい。
●パッド付き水着はカップ部分に柔らかい紙や布をつめ、型くずれしないように収納して下さい。
●収納は高温多湿をお避け下さい。
ポリウレタン糸が傷むと以下の状態になります。
【生地の構造】
着用状態を想定した撮影のため生地を引っ張った状態になっています。(30倍率)
正常な状態の生地表面。ポリウレタン糸は編目の間に白っぽく見えます。
劣化によりポリウレタン糸がところどころ断裂した状態の生地表面。
イラストのグレー部分は比較的水が通りやすく、生地が早く傷みやすい部分です。
水着には耐塩素性のあるポリウレタン糸を使用していますが、ご使用によりいずれ劣化する事は避けられません。
ご使用上の注意
・ かゆみ、かぶれ、湿疹、炎症など肌に異常が感じられたときは、ご使用をやめ、ただちに専門医にご相談下さい。
・ 水着を着用されていても、肌に日焼けをする事があります。
・ 長期間保管されますと、ポリウレタンやゴム部分は劣化します。
水着の毛玉(毛羽立ち)について
水着を長持ちさせるポイントの一つ
●すべり台などですべったりすると、摩擦熱で生地を傷めることがあるので注意しましょう。
火傷などの危険性もあるので注意しましょう。
●プールサイドやコンクリート壁、砂、砂利、岩など表面の粗いものと接触させない。
表面の粗いものなどで擦れると生地表面が毛羽立ち、極端に生地強度が弱くなり、破れの原因になります。
<お尻部分の毛羽立った部分と毛羽が生じていない部分を撮影した写真>
右が生地の状態が正常な状態です。左は強い摩擦や繰り返し擦れたことにより生地が傷つき、毛羽状になった状態です。左の写真のようになると、正常な生地よりもかなり強度が落ち、生地の破れや縫製部分の破れ、ほつれを引き起こしますので十分注意してお使い下さい。